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2007年7月 1日 (日)

成蹊を実感に! 自民党

A_pic_1それにしても最近の安倍首相はひどすぎる。姑息で世耕い発言ばかり。例えば、年金問題の責任の取り方の一つとして(それで全部ではないだろうね?)、賞与の一部返納を申し出た際、(社会保険庁の職員に対して)率先垂範して返納する、なんてのたまっていたが、民主党に言われる前に率先垂範してこの問題に取り組んでいればこんなことにはならなかったのだが。年金安心ダイヤルのオペレーターのマニュアルのような記者との受け答え、米下院議会従軍慰安婦決議案 については、半キレして記者の質問を無視。宮澤喜一元首相死去のニュースに接しては、カメラ目線と側近の用意したペーパーを平板に読み上げるようなドライな姿勢を示していた。ハト派の大物が亡くなったことで、(安倍首相の思惑と逆の意味で)また憲法に注目が集まっている。(北朝鮮の日本孤立化作戦が嵌るので)頼りない安倍首相に勝ってもらおうと、金正日総書記は日本海に弾道ミサイルを2発プレゼントしたが、それも吹き飛ばした格好だ。恐るべし執念。

告別式には各国の要人が集まってもおかしくはないが、参院選対策のために地味に報道させるだろう。さすがにアッキーを首相代理として送るような、下劣なことはしないだろう。

政策全般・経済・国際情勢に対する知識と見識の欠如をあらゆるところで示してくれる安倍首相。派閥が死に絶え翼賛体制になったばっかりに閣内にも緊張感が欠けている。佐田前行政改革大臣に始まり、故・松岡前農水大臣、伊吹文部科学大臣、尾身財務大臣、久間防衛大臣、柳沢厚生労働大臣、長瀬法務大臣、赤城農水大臣などスキャンダラスな人材を登用しても恥じらいもしない。

アメリカに北朝鮮問題ではしごを外され、小池国家安全保障担当補佐官は、ホワイトハウスに門前払い。ワシントンポストの意見広告でムー二−嫌いのチェイニー副大統領の更なる怒りを買い、下院では従軍慰安婦決議案が可決。安倍首相は、多くの決議案の一つと受け流すことに必死だったが、チェイニー副大統領が上院議長でもあることを知らないのだろうか?民主党と彼が賛成すれば、上院でも同様の決議案が採択されるのだ。

安倍首相は、自民党社会部長、衆議院厚生労働委員会理事を務め、コムスンの折口会長と会談したおりには、社会保障政策に通じていることをさりげなくアピールしていたが、年金問題では、当初菅直人元厚生労働大臣を悪者にしようとし(後に撤回)、続いて歴代長官・官公労から一般職員までを悪者にしている。この連中は確かにひどいが、それを放置してきたのは一体誰なのか?経済音痴・政策音痴の安倍首相にとって唯一の売りである社会保障政策は、ミートホープ並みの偽装品であることがよく分かった。

郵政の怨念だけで生きてきた小泉前首相と政局に専念するために政策を勉強しないと決めている青木参議院会長やサメの脳みそなどは、国会議員の中でも例外なのだとしても、安倍首相の不勉強ぶりは、前者3人と合わせて四天王と呼んでも差し支えないくらいである。彼は勉強する意思が無いとは思えない。おそらくは勉強の仕方を知らないのではないか?小学校から成蹊で、無受験で大学まで行ったのだ。優秀な東大生であった平沢青年すら匙を投げたくらい勉強に関心が無かったのである。「漢字一文字で」と問われて二文字で回答するくらいである。学力が停止した内部進学者の悪例をそこに見ることができる。

一般に成蹊中学・高校は偏差値の高い学校である。例えば加藤良三駐米大使は、成蹊高校の出身だが東大法学部を経て外務省に入っている。安倍首相のブレーンの一人である中西寛氏のメンターである国際政治学者入江昭氏は、成蹊中学・高校を経てハーバード大学に進学している。安倍首相の秘書仲間であった古屋圭司衆議院議員も、アメリカで高校を卒業後、成蹊高校に編入学し、成蹊大学経済学部を卒業しているが、帰国子女である上、大正海上火災保険に8年間勤務し、それなりに社会経験も積んでいる。何より郵政選挙で辛酸を舐めている。安倍首相の大学の同窓で、日興コーディアル証券の不正会計疑惑に絡み、暗躍した「日興の政治担当」鈴木則義氏も、大手証券会社の日興コーディアル証券で役員まで上り詰めた人物である。彼の周りの成蹊出身者は苦労して今の地位にいる人が多い。では安倍首相はどうであったか。

卒業後アメリカに語学留学したのは良かったかもしれないが、神戸製鋼への就職は、父晋太郎氏が地元下関の選挙対策の一環として、神戸製鋼の労組対策のために人質として入社させたのである(その見返りが公共事業であることは言うまでもない。それがいまでも続いている)。父親が外務大臣になって大臣秘書官に転職したが、大臣室で漫画を読んでいた(安倍首相は麻生大臣に次ぐ漫画通として知られる)くらいだから、仕事がよく分かっていなかったのだろう。最初の選挙も父親の弔い選挙だったのだから下駄を履かせてもらっていたのである。議員時代も父親に世話になった議員たちに囲まれ、04年の参議院選挙に幹事長として臨み、敗北した以外は、順当に出世し総理大臣になったのだ。総理大臣も小泉前首相が事実上後継指名したのだから、競争などを経ていないのは明らかだった。

さて安倍首相は目標を達成するために勉強する動機を持ち得たのか?付け焼き刃的な対応を見る限り、支持率低下という強迫観念がないと勉強する動機が生まれてこないようだ。だからマスコミから質問される機会を減らそうと躍起なのだろう。そのくせ勉強のできる官僚に対しては敵意を剥き出しにしている。前首相秘書官である飯島勲氏は、官僚と敵対するだけではなく、活用したことが小泉政権が長続きした秘訣だと著書で述べている。安倍首相に官僚を活かすだけの知恵も度量も無いことは明らかだが、それを最も現しているのが、高卒のブルートレイン機関士・井上秘書官の重用である。彼の官僚に対する粗野な態度は、塩崎官房長官の衒学的な軽蔑とは180度違う、劣等感から来るものである。飯島勲氏が呆れるのも無理はない。

そしてこの学歴コンプレックスは今度は国民に対して向けられている。自民党が日教組と談合して作ってきた愚民化教育を、「戦後レジーム」として一度解体し、もっとひどいものに変えようとしている。例えば学校を卒業した若者にヴォランティアを義務づける(ヴォランティアの意味を知らない暗愚ぶりを示している)という法案を作ったのは、民主主義国ではナチスドイツだけである。教育再生会議の「親学」なるものは噴飯ものである。しかもそこの議長であった元ヤンキーの先生が参議院選で自民党から出馬するという。元ヤンキーなら嶋大輔の方がよっぽど票が取れる。安倍首相にとっての教育改革とは法案を通しただけで終わりなのか?日本の教育を立て直すために必要な人材、として起用したのに参議院選挙に必要になったので辞めさせて出馬させるというのはいかにもご都合主義である。教育より選挙が大事である、政権維持が大事であるというのがよくわかる。中山補佐官の件も同様だ。普通に考えておかしいということが理解できないのだろうか?無受験で小学校から成蹊大学に進学した程度の学力では想像できないのだろうか?

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