大ちゃんス大作戦
民主党代表の小沢一郎氏に渦中の防衛商社・山田洋行から総額600万円の政治献金がなされていたことが発覚した。予想通りである。山田洋行をスポンサーにしていたジェネラルこと田村秀昭前参議院議員(国民新党)は小沢一郎氏の元側近だからだ。小沢氏は、「誤解を招くといけない」と言って既に返金したそうだが、ここでいう「誤解」とは、AWACSのエンジン補給部品供給代理店の座を山田洋行が実績のあった極東貿易から奪った件のことではないだろうか?守屋前事務次官の件が退職金の返金だけで終わると言う観測が流れるのも無理からぬことだ。裏で山田洋行のスキャンダルを右旋回させ、民主党と手打ちにすべく力が働いているように思う。福田内閣誕生の経緯から言って野中-古賀ラインが完全復活し、悪魔とまで呼んだ宿敵・小沢一郎氏に本格的に対決しはじめた、ということだろう。小沢氏は、「(選挙に備えて)地方行脚を始める」と早速身を引き始めた。「ISAFに参加」発言で、インド洋給油問題で自民党を深みにはめ、大義を見いだす議論を封じ、「国際貢献」とは数段レベルが低い「給油継続」という(アメリカへの)アリバイのみで法案を通そうとしている、という印象を与えることに成功した小沢氏だが、スキャンダルを好む劇場型政治になれきったマスコミ・世論が、守屋たたきを一斉に始めたため、その効果が幾分薄れたように感じる。また自民党も失敗の全てを民主党に転嫁するのは無理と見て、守屋氏に全ておっかぶせる方針に舵を切ったのだろう。かくして議論は本質から逸れていく。
小沢氏に一つ提案がある。どうせ地方行脚にいくならまず高知県に行ったらどうか?ここでは防衛省の疑惑に先立って、小泉政治の産物・高知医療センターの疑惑が火を噴き、既に前院長の瀬戸山元一氏、建設・運営に関わっているオリックス・リアル・エステートの担当責任者だった松田卓穂氏らが逮捕されている。県警がホンボシとして狙うのは、ズバリ橋本大二郎県知事ではないかと見られている。5選出馬をしないと、唐突に表明した経緯が不明なのもその疑念を一層深くしている。4期も知事をやっておいて「長くやりすぎるとよくない」と自ら言うのは噴飯ものである。連合の地方幹部と来るべき選挙について話し合うふりをしてこの疑惑をもっと掘り下げるのだ。そして防衛省の疑惑に上書きするように、この疑惑に焦点を当てる。今問題になっている薬害肝炎の問題、社会保険庁の問題とこの高知医療センターの問題は実に相性が良いのではないか?この際、厚生労働省に膿をとことん出させるべきだ。大ちゃんには気の毒だが、外国の新聞に「日本で最もビンボーな県」と書かれた高知県に、高級ホテルのような設備施設(オリックスではこれを「高度医療」と呼んでいるようだ)をもった大病院は明らかに分不相応である。施設が老朽化しているというのなら、改装すれば良いだけで、30年で2130億円の大金をはたいてやる事業ではない。しかも利用者が想定よりも少なく、初年度から赤字を計上しているのだ。
そして大ちゃんにも一発逆転の秘策が残っている。すぐに次期総選挙に出馬を表明するのだ。所属は無所属。ただし連合幹部と打ち合わせにきている小沢氏には面通しをして、自分が立候補する選挙区で民主党が候補を立てないように確約をとることが条件である。どこで出馬をするかというと、高知2区。ここには中谷元元防衛庁長官がいる。いわずとしれた山田洋行問題、海上自衛隊情報隠蔽問題の関係者の一人であり、与党衆議院特措法特別委員会の理事でもある。これらの疑惑がくすぶっている今、出馬表明をするとアナウンス効果は絶大である。こうなった場合、麻布高校の先輩である赤福田首相はどうするか?放置すれば古賀選対総局長の失態に、阻止すべく疑惑をさらに炎上させれば小泉改革の陰の部分がクローズアップされる。たとえ大ちゃんがお縄になっても、自民党の陰謀で逮捕された、との印象を県民に与えることができ、同情を買うことに成功するだろう。
いずれにせよ、給油中断は確実なのだから、給油新法は後回しにして、薬害肝炎の問題に加え、医療崩壊の問題、年金問題といった国民生活に関わる問題を早急に話し合うべきであろう。
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