福田インケツ政権の最期1
参議院で守屋前防衛事務次官の証人喚問が行われた。日本ミライズの宮崎氏との宴席に同席した政治家として、久間章生元防衛大臣、額賀福志郎財務大臣の名前が挙がったほか、アメリカの政府高官として、軍需企業のジャパンロビーの頭目ジェームズ・アワー元国防総省日本部長の名前も挙がった。その他雑誌などの報道で、日米防衛産業のパイプ役・秋山直紀日米平和文化交流協会理事がらみで、リチャード・アーミテージ元国務副長官、ウィリアム・シュナイダー元国防長官特別顧問、ウィリアム・コーエン元国防長官などの名前も挙がっている。また宮崎氏と昵懇の仲だった航空自衛隊の空将だった田村秀昭元参議院議員は、1989年の参議院選挙で当選(2007年引退)。当時国防族のドンであった金丸信元自民党副総裁(1977年11月28日〜1978年12月6日まで防衛庁長官)の引きで議員になり、彼をフックとして防衛庁に山田洋行はますます食い込んだ。その頃防衛庁航空機課長になったのが守屋前事務次官である。山田洋行にとってのキーパーソンは、勿論守屋氏だけではなかったが、その殆どが、1998年の調達本部の不正事件でいなくなり、無傷だった守屋氏が一気に官房長となって、権勢を強めていった。その過程で山田洋行の業績も上がっていった。名前の挙がった2人は、防衛利権をがっちり握っていた旧竹下派の議員である(ただし1993年の政変で旧竹下派が握っていた利権の一部は小沢一郎民主党代表に移行される。田村氏は小沢氏と行動をともにした。また山崎拓氏も防衛族として頭角を現し始める)。その中で防衛族としてトップクラスの実力を持っていた2人だけに、防衛利権の闇にメスが入ることが期待される。そして額賀大臣は、2度目の問責決議という栄誉に与ることになりそうだ。以下守屋前事務次官が、航空機課長になった90年以降の歴代防衛庁長官の名前を列挙してみる。自民党では安全保障関係の委員会で頭角を現した人物が、防衛庁の要職に就くことが多く、長官になったときには既に立派な国防族と言えるからだ。
※防衛庁長官は、平均任期が1年程度と非常に短命な役職である。赤字が現職の国防(族)議員。下記の赤字の人物たちの他に注意する人物として、田村秀昭元国民新党参議院議員、山崎拓自民党議員(元防衛庁長官)、加藤紘一自民党議員(元防衛庁長官)、小沢一郎民主党代表、前原誠司元民主党代表、長島昭久民主党議員、赤松正雄公明党衆議院議員(前原・長島・赤松の3人全て安全保障議員協議会理事)、秋山直紀安全保障議員協議会事務局長、宝珠山昇元防衛施設庁長官などがいる。以下敬称略。
1.松本十郎(故人):1989年8月10日〜1990年2月28日
息子は民主党次の内閣防衛大臣の松本剛明。彼は安全保障議員協議会の理事でバリバリの国防議員。
2.石川要三:1990年2月28日〜1990年12月29日
2003年政界引退。
3.池田行彦(故人):1990年12月29日〜1991年11月5日
外務大臣などを歴任。義父は池田勇人元首相。後継は、元大蔵官僚で姪の夫の寺田稔議員で、国防族ではない。
4.宮下創平:1991年11月5日〜1992年12月12日
途中で急遽環境庁長官に横滑り。2003年政界引退。息子の一郎が跡を継ぐ。彼は財政・金融に明るい。
5.中山利生(故人):1992年12月12日〜1993年8月9日
自民党下野で退任。2003年政界引退。
6.中西啓介(故人)※新進党:1993年8月9日〜12月1日
小沢側近。新進党結党に参加。国会答弁で野中広務に実績のない山田洋行がAWACSの受注ができたのは何故かと、厳しく詰め寄られる。問題発言で辞任。後に保守党に参加するも00年の選挙で落選。
7.愛知和男 ※新進党:1993年12月2日〜1994年4月28日
小沢側近。新進党結党に参加。後に自民党に復帰。02年に引退するも、親友の二階俊博に誘われ、05年の郵政選挙で復活(現在自民党)。安全保障議員協議会の理事である国防族。息子治郎も自民党参議院議員で外交・防衛委員会委員を務める国防族。
8.神田厚 ※民社党:1994年4月28日〜1994年6月30日
羽田内閣崩壊とともに辞任。新進党に参加し、98年民主党に合流。00年政界引退。
9.玉澤徳一郎:1994年6月30日〜1995年8月8日
村山富市自社さ政権の時の防衛庁長官。安全保障議員協議会理事を務める国防族。最近、領収書の5重計上が発覚し責任を取って自民党を離党。そのとき衆議院政治倫理審査会会長だった呆れた議員である。
10.衛藤征士郎:1995年8月8日〜1996年1月11日
唯一の自民党福田派(自称)。安全保障関係の要職を歴任しているが、農政関係にも軸足をおいている。
11.臼井日出男:1996年1月11日〜1996年11月7日
辞任した玉沢の後を継いで衆議院政治倫理審査会会長になる。高村派所属。
12.久間章生:1996年11月7日〜1998年7月30日、2006年9月26日〜2007年7月4日
山田洋行防衛疑獄の本丸の一人。旧竹下派の防衛利権を継承。最後の防衛庁長官にして最初の防衛大臣。守屋の証人喚問の翌日に入院。沖縄や地元の佐世保に利権を持つ。
13.額賀福志郎:1998年7月30日〜1998年11月20日、2005年10月31日〜2006年9月26日
山田洋行防衛疑獄の本丸の一人。商工族であったが、旧竹下派の防衛利権を継承。最初の防衛庁長官のとき、防衛施設庁調達実施本部の背任事件で、参議院から問責決議を突きつけられ、辞任。2度目の時も防衛施設庁の不祥事が発覚する。現財務大臣。
14.野呂田芳成:1998年11月20日〜1999年10月5日
竹下派だったが、国防族ではなく農水族。郵政民営化法案に反対し、選挙で当選を果たすも除名。福田康夫の首班指名の際も反対した。現在無所属(会派は野党)。
15.瓦力:1999年10月5日〜2000年7月4日
国防族の重鎮中の重鎮。安全保障議員協議会会長。
16.虎島和男(故人):2000年7月4日〜2000年12月5日
2003年政界引退。
17.斎藤斗志二:2000年12月5日〜2001年4月26日
旧竹下派。森内閣退陣とともに辞任。衆議院イラク復興支援特別委員長などを務めたが、商工族でもある。
18.中谷元:2001年4月26日〜2002年9月30日
山田洋行防衛疑獄の本丸の一人。陸上自衛官出身で、加藤紘一元防衛庁長官などの秘書を務める。加藤の乱にも参加。日米安保・基地再編合同調査会事務局長や自民党安全保障調査会会長代理を務め、臨時国会でのテロ特特別委員会理事も務める、国防族のホープ。安全保障議員協議会理事。
19.石破茂:2002年9月30日〜2004年9月27日、2007年9月26日〜(現職)
永田町随一の防衛オタク。プラモデルとモー娘。が好き。守屋武昌を次官に指名した張本人。安全保障議員協議会理事を務める国防族。防衛庁長官(大臣)の在任記録を塗り替え、現在も更新中。
20.大野功統:2004年9月27日〜2005年10月31日
英語とフランス語が堪能。元大蔵省だが、安全保障関係にも明るい。糸川議員脅迫の場に秘書が同席していたとされる。
21.小池百合子:2007年7月4日〜2007年8月27日
国家安全保障担当首相補佐官から初の女性防衛大臣に。自称マダム寿司。沖縄担当大臣時代に沖縄利権に食い込もうとするも、飯島首相秘書官や守屋に邪魔をされる。その恨みもあって大臣就任後、守屋更迭を画策するも、守屋の反発に遭い相打ち。安保関係についてしたり顔で語っているが、「環境安保」なるトンデモ理論を打ち出すなど、現場からは嫌われていた。
22.高村正彦:2007年8月27日〜2007年9月26日
高村派領袖。外交・安保に明るい統一教会/勝共系議員。同郷の長州の面汚し安倍晋三の無責任辞任のとばっちりを受け、1ヶ月で辞任。
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