2008年6月16日 (月)

Impeachment, impeachment!

1mccain_bush_hugオハイオのホビットによる強烈な一撃。

6月11日、アメリカ下院でブッシュ大統領に対する弾劾決議が、圧倒的多数で可決された。決議案を提出したのは、オハイオ州選出下院議員デニス・クシニッチ議員(共和)。彼は昨年11月にもチェイニー副大統領の弾劾決議案を下院司法委員会に今回と同じように提出したものの、下院司法委員会委員長である、コンヤーズ議員(共和)によって店晒しにされていた。

今回クシニッチ議員は、6月9日に35の訴追理由を発表、翌10日にはフロリダ州選出のロバート・ウェクスラー下院議員(民主)が合流して、決議案を下院司法委員会に共同提出。11日に251対166の圧倒的多数の賛成によって決議された

また今回のニュースとは別の話になるが、先日オーストラリアのケビン・ラッド首相が、ハワード前首相がアメリカのイラク侵攻を支持した4つの理由が全て誤りであったと強調した。そしてオーストラリアの有志団体が、ハワード前首相を戦争犯罪人として国際司法裁判所に訴えたことも明らかになった

マスコミは、丸川珠代議員の結婚式を報道している場合ではないだろう。

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2008年5月15日 (木)

ジョン・マケインと愉快な仲間たち

1mccain_bush_hugオバマ候補及びクリントン候補の指名争いに対して、早くから候補者の一本化に成功した共和党では、総力を挙げてマケイン候補を当選させるつもりだ。日本の外務省や自民党は、彼に期待をしているが、アメリカ国務省の一般職員の多くは彼にうんざりしていることを指摘しておく。では彼にはどんなブレーンがついているかと言うと、共和党の外交重鎮と呼ばれるおなじみの面々と、離散していたネオコンたちと(ただしハッカビー陣営についたジョン・ロバート・ボルトン3世は除く)たくさんの将軍たちだ。マケイン候補は3代に渡る海軍一家で、空母に名前を冠せられるほどの有力軍人一家だ。マケイン候補は、ベトナム戦争のとき敵方の捕虜となり激しい拷問を受けた後、終戦よって解放された。その後遺症で腕が肩より上に上がらない。演説のときにマイクの位置がちょっと遠く感じられるのはそのためだ。

では脱走兵大統領とは比べ物にならない重厚なブレーンたちを見ていくと・・・。

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2008年5月13日 (火)

泥舟ヒラリーから逃げる人たち

10億円以上も自腹を切って選挙資金に投入したものの、6月には撤退を余儀なくされると言う観測が出ているクリントン候補だが、彼女のブレーンにはクリントン政権の閣僚メンバーを中心に、民主党の有力な人物がキラ星のごとく並ぶが、彼ら/彼女たちはクリントン撤退後どうするのだろうか?

まずサミュエル・バーガーは問題なくオバマ陣営に走るだろう。何故なら相棒がオバマ陣営にいるからだ。オバマに前のめりの支援をしながら、保険としてクリントン陣営にも人材を送っていたブルックリングス研究所の面々(ストローブ・タルボット所長、マーチン・インダイク、マイケル・オハンロン)も問題なく移れるはずだ。

注目は、ジョセフ・ウィルソン4世元駐ガボン米国大使だ。イラク侵攻に賛成しておきながら、プレイムゲートでブッシュ政権を告発した彼を自陣営に率き入れるあたり、ヒラリー候補の腹黒さが出ている。個人的には、彼には是非オバマ陣営に寝返ってもらって、マケイン候補のブレーンであり、プレイムゲートの真犯人でもあるアーミテージ元国務副長官と対決してもらいたい。

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Obama's Adovisers

ヒラリー候補の撤退観測が出ているアメリカ大統領選挙。日本の政界ではマケイン候補に対する期待が大きいが、これは外務省の願望にすぎない。何故なら外務省は、共和党べったりで民主党に対する人脈を築く努力を怠ってきたからだ。自分たちの不作為がバレないようにと心の底から願っているのである。馬鹿げている。

ブッシュ大統領のアドバイザーグループであったウルカヌス(英語名:バルカンズ/命名はコンドリーザ・ライス)たちは、政権で要職に就いた。主立った面子は、

ディック・チェイニー(副大統領指名委員会委員長)→副大統領
ドナルド・ラムズフェルド→国防長官
ポール・ウォルフォウィッツ→国防副長官
コリン・パウエル→国務長官
コンドリーザ・ライス→国家安全保障担当大統領補佐官
リチャード・アーミテージ→国務副長官
リチャード・パール→国防政策委員委員長
ロバート・ゼーリック→外交通商部代表
ジョー・オールボー(副大統領指名委員会副委員長)→FEMA長官
ルイス・スクーター・リビー→副大統領補佐官

など。これにテキサス人脈(アンドリュー・カード、カール・ローブ、ジョン・アシュクロフトなど)が加わって、第一次ブッシュ政権の外郭ができあがる。

では民主党最有力候補のオバマ候補のブレーンの面々を見ていくと・・・。

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2008年2月11日 (月)

ACCJの新人事に見るヒラリーシフト

2月5日のメガチューズデイでは、地元ニューヨーク州や大票田カリフォルニア州で勝利を収めたヒラリー・クリントン候補だが、500万ドルの身銭を切っていたことが明らかになる等、資金面でオバマ候補と差がつきつつある。その証拠に9日のネブラスカ州、ワシントン州、ルイジアナ州の予備選では、ダブルスコアの大差をつけてオバマ候補に敗れてしまった。獲得代議員票でまだ勝っているものの、熾烈さを増すネガティブキャンペーンに耐えられるか疑問である。というのもクリントン候補は、批判材料に(夫の分も含めて)事欠かないからだ。

ニューヨーク州の勝利は、竹馬の友サラ・エーデルマン女史(彼女は、左派系ユダヤ団体Americans for  Peace Nowを設立した)と野心家スピッツァー州知事(州知事選でクリントン候補は、全面支援した)の力によるものであり、カリフォルニア州では、弟トニーの妻ニコル・ボクサーの母親である、バーバラ・ボクサー上院議員の力によるものだろう。勝利を当然視されていた州でもあり、それをもって優勢と判断はできない。オバマ候補のような支持の広がりを持たないからだ。

日本政府はアメリカ民主党とろくなパイプを持っていないため、マケイン上院議員(共和党)が勝利するのを心待ちにしている、という情けない状況であるが、アメリカの対日ロビー団体であるACCJ(American Chamber of Commerce in Japan / 在日米国商工会議所)は、ヒラリー・クリントン大統領を心待ちにしているようだ。この団体は、USTRの出先機関のような性格を持つので、アメリカの議会勢力に即したシフトになるのは当然であるが、クリントン臭の強い企業から今年の役員が選出されている。


President
Allan D. Smith /AIG Life Insurance

Vice Presidents
Michael J. Alfant / Fusion Systems Japan
Laurence W. Bates / GE Japan
William R. Bishop, Jr. / Wyeth
Michael D. Bobrove (The Governor of Kansai) / Nihon Medrad
Kumi Sato / Cosmo Public Relations
Mark F. Schwab / United Airlines
Michel D. Weenick (The Chairperson of Chubu)/ NGO Architecture

Treasurer
Nasir Majid / Price Waterhouse  Coopers

Executive Director
Samuel H. Kidder / US Ministry of Commerce

Governors
Vicki L. Beyer / Morgan Stanley Japan Securities
Ravi Chaturvedi (The Chairperson of Kansai) / Northwest Asia / P&G
Charles M. Duncan / Japan, Continental Airlines
Christopher K. Ellis / Chrysler Japan Company
James Foster / Microsoft Japan
Harry Hill (The Governor of Chubu)/ Oak Lawn Marketing
Tad Johnson / Pratt & Whitney Aftermarket Japan
John C. Kakinuki / GE Consumer Finance
Sharon Baker Morin / State Street Trust and Banking
Douglas L. Peterson / Citi Bank
Nicole Piasecki / Boeing Japan / Boeing International / The Boeing Company   
Jay Ponazecki / Morrison & Foerster
Jim Weisser / Weisser Consulting
Ira Wolf / Pharmaceutical Research and Manufacturers of America (PhRMA)

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2007年2月 3日 (土)

Power for (Living) Presidency

Kotsuka現在メディアキャンペーン真っ最中のアーサー・デモス財団/Power For LivingESPIOに面白い考察が出ていた。雑誌メディアなどで取り上げられていた通り、この財団自体は本を送りだけの人畜無害な財団なのだが、この本自体は福音主義的なメッセージの内容で、つまりはキリスト教右派の流れを汲む。この財団が、キリスト教右派の各派に寄付していることは不思議でもなんでもない。

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2007年1月31日 (水)

フセイン処刑に思う

Tky200701090197イラクのシーア派政権は、イスラム教徒の大祭イード・ル・アルバである12月30日(ただしシーア派の場合は31日)にサダム・フセイン元大統領を処刑した。続いて、彼の異父弟バルザーン・イブラーヒーム・ハサン元大統領顧問に対する死刑執行を、国際社会の反対を押しのけて、1月15日に敢行した。アメリカは、フセイン元大統領の死刑執行の延期を求めただの、ブッシュ大統領が処刑シーンを見て動揺しただのと、言い訳めいたことを言っているが、中間選挙前に発表された死刑判決を大統領は喜んでいたのに、何をか言わんやだ。

この執行には大いに疑問があるが、問題なのはダラバニ大統領の署名が無く、マリキ首相の独断で執行されたということだ。NSCの報告書などで、統治能力が無いとこき下ろされたマリキ首相が、自分にもできる所を見せつけたのだろうか?イラン攻撃の可能性が高まっている現在、敢えてスンニ派との宗派対立を煽るようなやり方で刑を執行したのは、イラクのスンニ派を孤立させ且つイランのシーア派との連携を深めることで、アメリカのイラン攻撃を防ごうとしているのだろうか?

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2006年12月12日 (火)

イラン・コントラ事件/20年目の光

Newt1iraqmon07afpgi国防長官を解任されたラムズフェルド氏は、イラクを電撃的に訪れ、駐留米軍の労をねぎらうとともに、別れの挨拶をしました。一方、アメリカではISGがイラク政策の修正案を発表し、イラク・ノースタディ・グループと揶揄されているホワイトハウスは、それを受け入れざるを得ない状況だ。その内容は、米軍の撤退など若干の問題点を含んでいるものの、これをたたき台にし、セットバックを行う見込み。タラバニ大統領などは、バース党の復権という内容に反応し、ISGの案を批判しているが、イラクの安定にシリアの協力を得るためには必要な措置であり、そもそもイラクがもはや自助努力ですぐには安定しないことを認めさせる内容になっている。こうして中東がアラブ諸国の協調によって、安定を形作るという動きが加速しているが、ISGの出自自体が、ネオコンであるレーガン政権下において、国際協調主義的な動きをしていた面々なので、さもありなんといったところ。(写真:AFP/AP)

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2006年11月12日 (日)

Iran Gates Again

ラムズフェルド国防長官が辞任し、ボブ・ゲーツ氏に国防長官が代わりましたが、早速ゲーツ氏の80年代における活動についての記事が書かれています。当時彼はCIA副長官として、イラン・コントラ事件に関わっている(ちなみにラムズフェルドは、シュルツ国務長官(当時)とともにイランへの軍事援助に反対していた)。

そして当のニカラグアで気になるニュースが。

【マナグア6日】5日投票が行われたニカラグア大統領選挙は6日、開票され、選挙監視団体「倫理と透明」の独自集計によると、トップに立っている左派のサンディニスタ民族解放戦線(FSLN)のダニエル・オルテガ元大統領が当選案件を満たし、返り咲く見通しとなった。1万1000人の監視員を各所に派遣した同団体によれば、オルテガ氏の得票率は38.49%。右派のニカラグア自由同盟・保守党のエドゥアルド・モンテアレグレ元大統領府官房長官は29.52%で、9ポイント近い差をつけた。右派の立憲自由党のホセ・リソ前副大統領は24.15%。同団体は「これは最終結果だ」と強調した。この数字が正しければ、オルテガ氏は第1回投票で当選が決まる。〔AFP=時事〕

ブッシュ政権は直ちにニカラグアへの投資を引き揚げると脅しています。ダニエル・オルテガ氏は、80年代ニカラグアで左派政権を率いており、いわばコントラの打倒対象だった訳です。しかし副大統領には元コントラ指導者のハイメ・モラレス氏が就任する見込み。またオルテガ氏は、自身が倒したアナスタシオ・ソモサの党、自由国粋主義者党(PNL)とも連携しています。政権を奪取するために旧敵と組んだ訳です。

ブッシュ政権とISGにはイラン・コントラ事件の容疑者が多数おり、今後の展開が注目されます。

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2006年11月10日 (金)

ラムズフェルド・男の終幕

2006110904822944jijpintview001中間選挙の敗北を受けて、ラムズフェルド国防長官が辞表を提出しました。選挙前に肚を決めていたにも拘らず、選挙後に退任するのは、共和党の敗北が目に見えていたからで、もし選挙前に辞めて、それでも共和党が負けていたら他の人間(つまり大統領か副大統領)が辞めなければいけなくなります。このタイミングの辞任は、ワシントンの牢名主の面目躍如といったところです。それにしても退任演説もふてぶてしかった。チャーチルの演説を引用してまで、開き直るんですから。責任を取って辞める、というより潮時なので辞めた(元々アブグレイブでのイラク人捕虜虐待問題の責任をとり辞任しようとした所で大統領に慰留された経緯がある)ということなのでしょう。既に退任の意向を表明しているローレス国防次官、議会を民主党が押さえたことで、来年早々の再承認が却下されることが確実なボルトン国連大使をあわせ、日本政府が好意的な人物と考えている政府高官がどんどん辞めて行きます。

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2006年11月 2日 (木)

ラムズフェルドの不敗伝説

Ramu以前の記事で、ラムズフェルド国防長官がオクトーバーサプライズで解任されるのではないかと思ったのですが、どうやらそれはなさそう。ラムズフェルド長官は、ワシントンにおける権力闘争で一度も負けたことがありません(右腕だったディック・チェイニー副大統領も同様)。いくらArmy TimesAir Force TimesNavy Times、 およびMarine Timesといった権威のある軍事メディアが「長官をクビにすべきだ」(※全てMillitary Timesの社説の転載)と言ったところで無駄です。

何しろ負かした相手には、ヘンリー・キッシンジャー元国務長官やブッシュ元大統領、ネルソン・ロックフェラー副大統領など大物がいる。ボブ・ウッドワード氏の近著「State of Denial」では、その傲岸不遜ぶりを徹底的に暴かれていますが、来歴を見れば言わずもがな。金儲けも上手い。小ブッシュ大統領など小僧扱いするのも当然だと言えます。ワシントンのアレキサンダー・カレリン、ドナルド・ラムズフェルド国防長官とは?

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2006年10月22日 (日)

The Man of WMD

200pxrumsfeld1ボブ・ウッドワード氏の近著「The State of  Denial」で、その傲岸不遜ぶりが暴露され、辞任要求がますます高まっているラム爺。 中間選挙対策として、投票日直前にラム爺を更迭することで、共和党陣営に風を吹かせると言う、オクトーバーサプライズの前触れかもしれませんが、いずれにしても彼については、改めて考えなければいけません。

暗いニュースリンク「ラムズフェルドの北朝鮮コネクション」

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2006年10月19日 (木)

Is it high time?

Bushatwall_big今日10月19日(木)にブッシュ大統領がシカゴで演説をするらしい。イギリスのテレビ局が作った番組「大統領の暗殺」と設定が一致してしまうのを気にしているのだろうか?でなければパラグアイに400平米の土地を密かに購入しないか・・・。

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2006年10月17日 (火)

Bush Administration Blinks

最近ブッシュ大統領にとっていいニュースがあまりない。

1)セクハラ疑惑で捜査されていたリクード出身のカツァブ イスラエル大統領が、イスラエル警察に「起訴相当」と勧告される。
→イスラエル内部の政争の一つですが、大きな影響がある訳でなし。ただ見せしめ効果はあります。

2)イラク戦争に賛成した、アメリカ初のユダヤ人副大統領候補リーバマン上院議員(民主党)が予備選で敗北。破ったのは、モルガン財閥の一族に連なるエリート。
→ウォール街の放った刺客か。モルガンはロックフェラーに近いはずだが・・・。

(追記)11月1日現在共和党候補が余りにだらしないため、リーバーマン候補が盛り返している

3)イギリス軍のトップがイラク駐留軍の撤退に言明。
→ブレア首相もしぶしぶ同意。

4)イラク戦争がイスラム過激派の活動を拡大させたとする機密報告書「国家情報評価」(NIE)が報道で暴露
→また一つイラク戦争の評価が落ちました。日本は何故北朝鮮一色なのか?

5)イラクで9日、内務省特殊部隊を装った武装集団が、スンニ派のハシミ副大統領の兄弟を殺害した。

6)首都バグダッド南部の駐留米軍の弾薬集積所で10日夜、爆発が発生、弾薬に引火して激しい誘爆を繰り返し、11日朝まで火災が続いた。
→5)6)イラク情勢は更に混沌としてきています。勿論中間選挙の日程をにらんだ攻撃でしょう。相当な量の弾薬が失われた模様。

7)議会アルバイトの少年にわいせつな電子メールを送っていたことが発覚し議員辞職したフォーリー前下院議員(共和党)のスキャンダルをハスタート下院議長ら共和党指導部がもみ消していた疑惑が浮上。一部ではハスタート議長も同様の疑惑があるとのこと。
→これが支持率急落のきっかけですが、序列第3位である下院議長も辞めるとエラいことになります。カール・ローブ次席大統領補佐官ががんばっていますが。

8)ジャック・エイブラモフ事件の尾がまだ引いている。
→辞任したトム・ディレイ前下院院内総務の後釜が決まらず。候補者も下院院内総務代行を務めるロイ・ブラント議員、教育労働委員長ジョン・ベイナー議員、前下院共和党政策委員長のジョン・シャデッグ議員のうち、ブラント氏とシャデッグ氏はエイブラモフ氏から献金を受けており、ベイナー氏もタバコ産業のロビイストとと深い関わりがあります。
→このロビイストと関わった議員は大勢居る。ただしエイブラモフ氏は、目立ちすぎたからやられたというのが、ワシントンの見方。

9)ジャック・エイブラモフ事件に関連して、最近カール・ローブ次席補佐官の側近であるスーザン・ロールストン大統領特別補佐官が辞任した。
→プレイムゲートは、アーミテージ前国務副長官の仕業で決着したのに・・・。

10)共和党下院議員ウェルドン氏が、ロビイストである娘のために便宜を図った疑惑が浮上。

11)ランディ・カニンガム事件・・・昨年カリフォルニア州出身の共和党下院議員ランディ・デューク・カニンガム氏が、軍事企業からの受託収賄容疑で起訴され辞任。これが一連の共和党下院議員スキャンダルの連鎖の発端。これに関連して5月にゴスCIA長官が突然辞任している。この軍事企業からは他にも多くの議員に献金がなされ、賄の中にはコールガールによる肉弾接待も含まれる。
→10)11)選挙の前に、共和党は議員が居なくなってしまうかもしれない。

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2006年10月13日 (金)

Lidle, the victim, who is the instructor?

2006101204766889jijpintview001
小型機がNYマンハッタン住宅街のビルに激突炎上、テロ関連考えにくい

[ニューヨーク 11日 ロイター] 米国ニューヨーク市マンハッタンのアッパーイーストサイドにある居住用高層アパートに小型機が激突し炎上した。消防当局は、激突したのはヘリコプターとしているが、報道によると小型機で犠牲者もでているもよう。米政府およびNY市当局は、テロ関連とみる根拠はないとしている。激突したのはイースト川に近い東72丁目とヨーク街の交差点付近にのビル。50階程度のビルと報じられている。(ロイター) - 10月12日7時32分更新

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2006年9月 2日 (土)

Richard Lee Armi-cage?

Richard_l_armitage_2以前の記事で書いたプレイムゲートの続報。何と真犯人はアーミテージ元国務副長官!?ただしこのニュース何となく臭います。まず何よりフィッツジェラルド特別捜査官は、(彼がロバート・ノヴァク氏の情報源であることは、以前から知っていたものの)アーミテージ氏を不起訴にする方針(立派な国家反逆罪もしくは諜報員法違反なのだが)で、かつホワイトハウスへの捜査は止めないとのこと。そして最近のレバノン情勢に関して、アメリカの(ネオコン的な)対応に異論を唱えていたこと(元々国際協調主義者ではあったが)など、真犯人の割にはあまり相手にされていません。思いっきり批判していると言えば、かってGay-gateというスキャンダルで名を馳せた似非ニュースサイトTalon Newsの記者であり、また「Bulldog」という源氏名を持っていた売り専のゲイでもあったジェフ・ギャノン氏やFOXニュースくらいだが、批判している対象は、重大な間違いを犯したアーミテージ氏ではなく、訴訟を起こしているウィルソン夫妻やフィッツジェラルド特別検察官に対してです。

ただこのアーミテージ氏と言う人物、親米保守の人たちからは好漢として褒めたたえられているので、悪いイメージはなさそうですが、大ブッシュ元大統領の子飼いだけあって、後ろ暗いことも当然やっている訳で、スケープゴートにされてしまった感があります。一例を挙げましょう。レーガン大統領時代、POW(ベトナム戦争捕虜)救出運動に尽力していたロス・ペロー氏は、ブッシュ副大統領の腹心であったアーミテージ氏にさんざん邪魔され(邪魔した理由は黄金の三角地帯におけるCIAによる大規模な麻薬取引がバレることを怖れたため)、ついにぶち切れてブッシュ副大統領と衝突、その任から外されました。(ついでに言えば、この恨みが忘れられなかったのか、ペロー氏は1992年に無所属で大統領選に出馬、再選を狙うブッシュ大統領(当時)の票を、見事に奪い、クリントン大統領選出をアシストした。)

こんな人のシンクタンクで働いていたことを自慢している議員もいるのだから困ったものですが・・・。

一応、真犯人がアーミテージ氏であることを伝えるニュースを翻訳紹介。

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2006年8月 1日 (火)

Melt Gibson

327609俳優のメル・ギブソン曰く、「世界中のあらゆる戦争の責任はユダヤ人にある」だって。確かにレバノンの危機的状況は、ユダヤ人の過剰反応によるものだ。飲酒運転で捕まった直後なので、おかしなことを言ったのかもしれないが、自分のとった映画がキリスト教徒を怒らせ(反キリスト教ユダヤ人の一部と反カトリックキリスト教原理主義者の一部を喜ばせ)てからご無沙汰だと思ったらこんなことを言っている。大丈夫か?(写真はどうみてもサダム・フセインにしか見えないメル・ギブソン)

追記:どうやら酔っぱらっていたメル・ギブソンを職質していたのがユダヤ人の警官で、その警官についた悪態が大きくなってしまったよう。まあユダヤ人批判の前科はいっぱいある俳優なのだが。

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2006年7月22日 (土)

いいんだヨ、グリーンだヨ

5green今週の週刊新潮に12日にCSISで行われた、「Democracy & Gender in Asia」という講演会に関する記事がありましたが、このイベントの窓口になっているのが、CSIS Japan Chair。そしてここのボスが、マイケル・グリーン前NSCアジア上級部長。肝心の記事は、ゲストスピーカー猪口大臣のTPOを弁えないおなじみのファッションセンスと講演の無内容さ、及びテポドン発射でてんやわんやの時期に開催されると言う間の悪さをあげつらうだけの記事でしたが。(グリーン氏もスピーチをしたが、こんなことをしている暇などあったのだろうか?)

ところでCSISのAssociate Staffとして働いている小泉首相の次男・進次郎氏もこの講演を聴いたようだが、彼はJapan Chairに所属しているのだから無理からぬことです。ここで分かったのは、彼のメンターがグリーン氏であること。日本語も堪能なグリーン氏なら勤まることでしょう。

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2006年7月16日 (日)

Plame gates blamed

Vf_wilson_plame イラク戦争に絡み、ニジェールから核関連物質をイラクが輸入した、というでっち上げ情報を暴露した元駐ガボン大使ジョセフ・ウィルソンに対する報復として、彼の妻であるヴァレリー・プレイムがCIAの工作員であると暴露し、国家機密に関わる法令違反事案としてアメリカ国内で問題になっている、いわゆるプレイムゲート事件ですが、ここに来て新たな展開に入りました。一つは、ウィルソン夫妻が情報漏洩をしたと見られる、チェイニー副大統領、「スクーター」ことルイス・リビー前副大統領補佐官及びカール・ローブ大統領補佐官を民事裁判で訴えたこと。もう一つは、疑惑の端緒となったコラムを書いた保守系コラムニスト、ボブ・ノヴァック氏が、自身の情報源は、カール・ローブ補佐官であることを認める供述をした、ということ。

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2005年12月17日 (土)

CIA's contribution

20050905-00000635-reu-int-thum-000ライス国務長官が、先週訪欧するのに合わせるかのように、CIAのヨーロッパにおける秘密施設の存在と人権問題がクローズアップされ、かなり対応に苦慮していたようです。CIAという組織は、第二次大戦中諜報活動を行っていたOSSという組織が、大戦後にCIAに改変されたものです。その当時は、まさしく冷戦期に突入する時期でしたので、CIAは、ソ連を仮想敵として発足している訳です。しかし当時のCIAにとって弱点となっていたのは、旧東欧地域に活動拠点を持っていなかったということです。対ソ連最前線に拠点を持っていないのは、諜報活動にとって致命的な状態です。

そこでアメリカがとった方法は、ナチスの対ソ連情報網を再生し、活用することでした。そのためにアメリカに雇われた人物は、ラインハルト・ゲーレンと言うナチスの大物スパイでした。

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2005年11月24日 (木)

Welcome Presidente

12nichibei3先週行われた日米首脳会談ですが、小泉首相が「It is sunny」と言う所(もっと正確に言えばsunnyではなく、fineの方が自然)をsunnyという単語が出てこずに、「Sun, Sun of country. (No)Country of sun.」などと小学生レベルの英語も披見できず醜態を晒したことと、「日米関係が良くなれば、中国韓国を始めとするアジアの関係が良くなる」という妄説(実際そうなってないじゃん)を開陳したくらいしか見所がありませんでした。もちろん慶事の翌日にぶつける(当日にブッキングすると結婚式に出席できなくなる)ことで取り上げられる機会を奪うと言う政治的配慮の賜物でもありましたが。内容にしても、小泉路線の確認というか、予期されていた(一部では危惧と呼んでいたようだ)内容のまんまでしたので、新聞の見出しだけで読めば十分でした。

JOlins_4Aそんな訳で私が歓迎した大統領は、グラスゴーの大統領こと、El Presidente(スペイン語ですな)。彼らは、松崎しげるのような歌い方をする(赤いバラを客に配ると言うチープな演出もかなりしげるしています)ボーカル(中央)、アシュリー・シンプソンにクリソツで、クチパクではない本物の歌(かなり上手い)を聞かせてくれるキーボード(左から2番目)、やたらテンションの高いベースとギター(左端がベース、右端がギター)、表情を変えないクールなドラムス(右から2番目)の5人編成。ラウドなパーティーチューンをたくさん聞かせてくれました。時間は40分と短かったけど、また来てほしいです。   

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2005年9月30日 (金)

Brownie stopped getting out

mikebrowniebrown_thumbハリケーンカトリーナへの対応で批判を浴びて、辞任したブラウニー長官ですが、何と再就職先が決まりました。再就職先は、FEMAです。これからは、FEMAのアドバイザー的なポジションにて復興のサポートをするそうです。

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2005年9月28日 (水)

ブルース・リーその2

Robert_ZoellickRichard_Lこんなブルース・リーもある。現・前国務副長官コンビ。ゼーリック国務副長官とライス国務長官は、Phi Beta Kappaの仲間同士(年は、ゼーリック副長官の方が1つ上だが、入会年次はライス長官が1年上)。仲が良い訳ですな。

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ブルース・リーその1

240px-Dick_CheneyRichard_L

愛称Dickでよばれる、Richard "Go Fuck Yourself" Cheney副大統領と愛称では呼ばれないが、日本(読売新聞)にはよく呼ばれる、アーミテージ前国務副長官。それにしてもガタイ良すぎ。

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この眼鏡どうにかならんか?

Hadleybioimages眼鏡のセンスも似ている、日米の首脳の側近(松岡氏はつい最近成り上がった)。評判がよろしくないのも一緒。

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2005年9月15日 (木)

長官の明暗

mikebrowniebrownハリケーンカトリーナに対する対応で、当初より批判されていたブラウン長官が、12日に正式に辞任しました。実は10日には、ワシントンに呼び戻されており、辞任は確実だと見られていた、というより共和党・民主党・マスコミから辞めるべきだと総スカンを食らっていたのが実情です。ブラウン長官は、昨年のハリケーンフランシスの時も、被害の大きくないマイアミに何故か12億円もの復興資金を投入した件で、強い批判を浴びていました。フランシスよりもひどい災害である、カトリーナに対応できないというのは、想定の範囲内でしょう。対応が遅れた連邦政府のスケープゴートにされた(ついでに言えば、ブッシュ大統領がキャンプケイシーにいる平和の母とやらに会っている暇が無くなった)、という同情的な意見もあるものの、学歴詐称疑惑まで報じられるなど、もはや小林興起なみの扱いです。そして遅きに失したというより徹したブラウン長官とは対照的に、前任のFEMA長官であるジョセフ・オールボー氏の迅速な対応がここに来て目立ち始めています。

JoeAllbaughこの髭と同じ色のサングラスを頭に乗せているようなこの親父は、2003年に長官を辞職しています。ちなみにブラウン長官とは、幼い頃からの友人であり、大学のルームメイトで、後任として指名したのも彼です。彼は長官を辞職後、妻ダイアンとともに、イラクでも活躍中のハリバートン社とその子会社ケロッグ・ブラウン・アンド・ルート社(KBR)のロビイストとして職を得ました。彼らの役割は、ハリバートン及びKBRの代表として、FEMAを始めとする各政府機関にロビー活動を行うというものです。もちろんカール・ローブ氏、カレン・ヒューズ氏とならぶブッシュ大統領の3本の矢である、オールボー氏の知名度・手腕を活かすには、相応しい仕事と言えるでしょう。ハリバートン社は、FEMAの対応が遅いのを尻目に、調査員を迅速に派遣し、被害状況や復興費用の見積もりを作成していたということです。そして子会社であるKBR社はミシシッピ州やルイジアナ州ニューオーリンズの米海軍施設の復旧などを受注しました(ハリバートン社は、今回の件を、オールボー氏を雇う今年の2月より以前に決まっていた仕事であり、彼のロビー活動とは無関係と主張している。ただし受注額が、調査員による見積もりに一致した場合は、言い逃れができないでしょう)。またルイジアナ州の州都にある建設会社ショーグループもオールボー氏がロビイストを務める企業ですが、ここも1億ドル相当の仮設住宅建設事業を受注し、また米陸軍工兵隊からも1億ドル相当の契約をしたと発表しています。

彼は親友があれほど困っていたのに、ビジネス以外のアドバイスをしなかったのでしょうか?





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2005年9月 6日 (火)

For 'the third world'

カトリーナの被害に対し、続々と各国政府が支援を表明しています。日本は、(当座の措置として)50万ドルの支援を表明しました。ちなみにアメリカ政府の談話では、Japanの単語はなく、その他大勢の扱いでしたが、それに対する日本の報道は、『日本を始めとする20カ国』となっていました。

300px0102020963700キューバのカストロ議長は、1500人の医師を派遣する用意があると表明しました。キューバの首都ハバナはニューヨークよりも乳幼児死亡率が低いなどキューバの医療体制は意外に高い評価を与えても良いと思いますが、9.11テロの時にも同様の申し出をしたにも拘らず、無視されているので、今回も空振りに終わるでしょう。

2005-09-01T193230Z_01_NOOTR_RTRJONP_1_JAPAN-186380-1-pic0またあれほどブッシュ大統領の対応のまずさを批判したベネズエラも、原油100万バレルの援助を申し出ましたが、まあ受け取らないでしょう。IEAの要請に従った供出だとしても。何しろハリケーンの義援金のサイトには、窓口になる団体として、パット・ロバートソン師の団体が、掲載されているのですから。また世界最貧国の一つで、洪水大国であるバングラデシュが100万ドルを、同じく最貧国の一つのアフガニスタンも50万ドルの緊急支援を表明しました。

 


 

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Against 'the third world'

20050905-00000635-reu-int-thum-000『ハリケーンへの政府の対応と、人種差別は無関係』、とカトリーナへの政府の対応に対する批判を打ち消すのに躍起なライス長官。ようやく故郷のアラバマ州入りを果たしましたが、批判の原因の一つに彼女の人格の問題もあることをご存じない様子です。確かに今回の問題の根幹は、人種問題などではなく、ルイジアナ州の治水事業への予算を削減した政府を含めた防災意識の欠如によるものですが、マイケル・ムーアなどが著書で指摘しているように、黒人に対する偏った報道姿勢が、黒人達の被害者意識を更に煽っています。また大惨事に置ける最終的な駆け込み寺であるロイズ保険組合は、今回の被災を10-20億ポンドと見積もっているそうです。フロリダでハリケーンが頻発したときは、度重なる支払いに耐えきれず損保会社の倒産が相次ぎましたが、今回はそれ以上の規模であるため、心配です。

 
 日本では、生保だけでなく、損保の渋チン体質も明らかとなりましたが、大丈夫でしょうか?

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2005年9月 4日 (日)

I had predicted a riot

アメリカ史上最悪の災害である、ハリケーン・カトリーナの災害復旧を通じて、就任以来最低となった支持率の回復を狙うブッシュ大統領ですが、どうやら普通想像されるアプローチとは全く違うやり方で、支持率回復を図るつもりのようです
 
 ルイジアナ州は、大票田のテキサスの隣にあり、勿論先の大統領選では、ブッシュ大統領に票を入れた人たちが多かった訳ですが、ここはJAZZの発祥地ともして知られるニューオリンズで有名なように黒人の割合が比較的多い州です。アメリカの黒人層は民主党支持者が多く、フロリダやオハイオを始めとする投票権の剥奪という暴挙の例を引き合いに出すまでもなく、積極的に支援に乗り出しにくいのでしょう。再上陸したカトリーナによって被災した多くの人は貧しい黒人層であり、白人層の多くが事前に退避していた所を見ると、カトリーナの情報が効果的に伝わっていなかったのでしょう。スープボールと呼ばれるニューオリンズの水没の危険性は、以前からたびたび警告されていたにも拘らず、意味をなさなかったのは、アメリカ人の災害に対する感度の鈍さを表しています。感度の鈍さに関して一つ同情を加えるならば、貧困層は満足に教育を受けていない人が多いため、新聞が読めるほど識字率が高くなく、またそれらを購読することもできないため、情報に接する機会が限定されてしまっていることも指摘しなければいけません。これがまさに難を逃れた人と被災した人の違いなのです。地震・台風など常日頃自然災害にさらされている日本と比べ、アメリカでは地震は西海岸の一部、ハリケーン(台風)は、メキシコ湾岸地域にしか起こらないものであり、ローカルな問題として片付けられる嫌いがあります。ただし今回のカトリーナへの対応は、アイバンの時と比べてひどい気がします。それとも意図的にチンタラやっているのでしょうか?

 絶望的な状況下にある貧しい黒人達は、商店への略奪行為を起こし、警察や州政府でも手が付けられなくなっています。マスコミはこれらの暴動に関しては、レポートしているものの、これに関連してニューヨークで起こった、(本当に)ちょっとした暴動に関しては触れてはいません。この最悪の惨事をものともせずモンティパイソンのミュージカルを観劇し(そして客からブーイングを浴びた)、翌日7番街でフェラガモの靴を漁っていた(数千ドル分を購入)コンドリーザ・ライス国務長官に対し、『何で(ハリケーンで何千人も被災しているのに)あなたはここにいるの?』と指摘した来店客をSPが排除したそうな。

 第二次ブッシュ政権は、(自身への支持率の低い)有色人種へのアピールの切り札の意味も込めて、ライス大統領補佐官を国務長官に抜擢したはずですが、当の長官は、ジンバブエのムガベ大統領指摘するまでもなく、どこかのポップ歌手 のように自身のアイデンティティを喪失してしまったらしいですね。(黒人という)コンプレックスを乗り越えて長官にまで上り詰めた、などという国務長官就任当時盛んに流れた美談は何だったのでしょうか?

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2005年9月 2日 (金)

Harricane #1

タイトルは、オアシスのベーシストが以前ギタリストとして参加していたバンド、という意味ではありません。
PN2005090101000736それにしても凄まじい破壊力です。海抜より低いという地形もあって尋常な被害ではありません。しかしこの問題は、原油価格の高騰に加え、更に深刻な問題があります。

これはメキシコ湾岸の経済価値に関するものです。現在メキシコ湾岸の被害地域において、港湾施設は一切機能していません。これが非常に長引くと、世界中に深刻な影響を与えます。カトリーナの党利道であった、ミシシッピ川河口付近のメキシコ湾は、アメリカの港湾の中で最も重要な場所の一つです。ここからは、世界一の穀物生産国であるアメリカ産穀物の約60%が輸出され、コーンに至っては90%を占めます。ここに集まっている貨物が現在動いていないのです。ただでさえ原油価格の高騰で、(農業機械の稼働費・輸送運賃が上がり)原価が上がっている農家にとってダブルパンチです。※

※コーンに関しては、現在は収穫期ではないので影響が限定的ですが、10月中旬以降も止まっていると厳しい状況です。ミシシッピ川の運河を通じて輸送するのは最も安価な輸送手段であり、一部は間違いなく陸送に振り分けられるので、農家の負担するコストが跳ね上がります。

貨物は、西海岸や東海岸に今後振り分けられると思いますが、両岸でメキシコ湾岸のキャパシティを埋められるものではないでしょう(メキシコ経由で輸出、という方法もあるが)。完全復旧には数年かかる見通しですが、港湾の修復に時間がかかった場合、穀物価格が世界的に上昇する可能性が高いと思います。これは日本にとって無視できる問題ではありません。

2005-09-01T193230Z_01_NOOTR_RTRJONP_1_JAPAN-186380-1-pic0ところで、ブッシュ大統領のハリケーン対応策に対し、『カウボーイ野郎の発想だ』とこき下ろしているウゴウゴ大統領ですが、カトリーナによって破壊された石油掘削施設3機のうち1機が、ベネズエラ系石油会社のものであり、その会社がアメリカに戦略石油備蓄の取り崩しを、他の被災企業とともに求めているのを知ってて言っているのでしょうか?

ブッシュ大統領も、支持率回復という下心丸見えな含み笑いを演説中に見せていないで、ハリケーン慣れしている弟のジョニーにでも相談したらいかがでしょうか?


   


 
  ジェブを出せ!

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